不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2026/4/6

東急不、再生建築に特化した国内初のファンド

第一号ファンドに組み入れた「COERU渋谷イースト」(写真左)、「COERU渋谷道玄坂」(同右)の外観

 東急不動産(株)は6日、再生建築物件を対象とした国内初の「再生建築ファンド」を組成したと発表した。同社100%出資の私募ファンド運用会社である東急不動産キャピタル・マネジメント(株)、SMFLみらいパートナーズ(株)、NCSアールイーキャピタル(株)、第一生命保険(株)、(株)横浜銀行、(株)再生建築研究所との取り組み。運用期間は最大5年。

 旧耐震物件をはじめとした築古物件は金融市場では高い評価を得られないものの、建物を再生することで順法性の是正や安全性の確保、経済的耐用年数を延長することで、一般的な築古・旧耐震物件を大幅に上回る評価を得る。環境配慮物件への投資機会を創出し、再生したビルを適切な評価のもとで市場に流通させるのが狙い。

 第一号ファンドは、同社と再生建築研究所が再生した「COERU渋谷イースト」「COERU渋谷道玄坂」(いずれも東京都渋谷区)の2棟を組み入れた。再生建築による資産価値向上や環境問題への貢献に共感する各社が出資し、ノンリコースローンとして2社からの融資も調達した。

 「渋谷イースト」は、1972年に竣工し、2024年に再生工事が竣工。鉄筋コンクリート造と鉄骨造の地上6階建て、延床面積697.30平方メートル。旧耐震の小規模ビルをスタートアップ向けのセットアップオフィスに改修。上階を減築して吹き抜けやルーフテラスを設置してオフィス環境も向上した。

 「渋谷道玄坂」は1985年に竣工し、2024年に再生工事が竣工した。鉄骨鉄筋コンクリート造地上10階地下1階建てで、延床面積は954.01平方メートル。カプセルホテル・店舗・サウナだった建物の4階以上の外壁を解体して新たな開口部を設置するなどした。

この記事の用語

私募ファンド

投資家から資金を募って運用する事業のなかで、資金を募る対象者が狭く限定されているものをいう。また「プライベートファンド」ということもある。

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