不動産ニュース / 開発・分譲

2026/7/22

働く夫婦の「メンパ」を上げる空間提案/オープンH

 (株)オープンハウスグループは21日、新築戸建住宅(注文・建売)において、共働き夫婦の「メンタルパフォーマンス(メンパ=心の負担(ストレス)を最小限に抑え、心の平穏や満足感を最大化する新たな消費・生活スタイル)」を向上させる空間提案を実施していくと発表した。旧来型のLDK固定の間取りが、ユーザーのライフスタイルの多様化や共働きによる職住近接志向ニーズ等に対応できていないとして、メンパを向上させるためのパーソナルスペースを普及させていく。

 キャリアチェンジや副業を志向する女性向けキャリアスクールを展開するSHE(株)との共同提案。提案に当たって、関東1都3県在住の一般男性100人と、SHEの女性会員106人(いずれも20~30歳代が中心)に、ライフステージ変化に伴うキャリアや住生活に関する意識調査を実施した。
 調査では(1)「通勤時間が長い」「オンライン会議や学習に集中できる自分だけの独立した空間がない」「パートナーが同じ空間にいると視線や生活音が気になる」など、全体の51%が現在の住環境において仕事やリスキリングのメンパが「下がる」と回答、(2)全体の約8割が、家の中に「自分仕様の別フロアや独立空間」を持つことが夫婦関係の維持に「つながる」と回答、(3)全体の75%が、自分専用のワーク・学習スペースを「強く持ちたい」「スペースがあれば持ちたい」と肯定的に回答、などの結果が得られた。また、男性の15%、女性の64%が「通勤時間の削減がキャリアに絶大なプラス」と回答した。

 こうした結果を踏まえ両社は、職住近接の立地に加え、「集まること」を前提とした旧来のLDKは仕事と家事の境界がなくストレスが高まるとして、「リビングの延長」ではない「メンパ空間」が必要だとした。ただし、建築費や地価が高騰する中、限られた床面積の中でこれらの空間を実現する必要がある。そこで、(1)完全独立型のパーソナルスペースの確保、(2)パーソナルスペースのカメレオン化、という2つのメンパスペースを提案していく。
 前者は、3階建てを活用し、LDKとは別フロアのデッドスペースを活用した独立空間(書斎など)を設置。生活動線と集中空間を切り離す。後者は、ヌックやミセスコーナー、デスクスペースなどのパーソナルスペースを「昼はワークスペース」「夕方は家事スペース」「夜は趣味スペース」など用途を変えて使う提案。

 戸建注文住宅検討者への提案から始め、将来的には建売住宅にも展開していく。反響を見て新たな間取り基準としてブランディングも検討していく。同日説明に当たったオープンハウスグループコミュニケーションデザイン本部広報PRグループの植田 萌菜美氏は「都心・職住近接と柔軟な設計力を生かし、既成の間取りにとらわれない自分専用の空間“+M”を取り入れ、メンパの良い住宅を追求していく」などと語った。また、SHEマーケティングユニット横断グループの斎藤 文氏は「住まいは単なる生活の場ではなく、一人ひとりのキャリアを支える大切なインフラ。既成の間取りにとらわれず、誰もが自分らしい生き方や仕事環境を自由に選択できる社会を目指す」などと抱負を述べた。

同社が既存物件で提案しているパーソナルスペースの一例。デッドスペースを活用し、生活動線と切り離した独立した空間とすることで、生活ノイズに惑わされず仕事等に没頭できる
ひとつのパーソナルスペースをさまざまな用途で使い回す「カメレオン化」も提案(写真は同社既存物件でのヌックスペース)

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