記者の目 / その他

2005/11/28

接客能力を競う!

ピタットハウスネットワーク、「全国ピタットハウス接客コンテスト」開催

 ピタットハウスネットワーク(株)がネットワーク全体の人材育成、フロントセールス能力の向上に向けて実施している「全国ピタットハウス接客コンテスト」。11月22日に大阪にて関西圏本戦が、24日にピタットハウスネットワーク本社で首都圏本戦が開催された。  24日に開催された首都圏本戦の様子をレポートする。

手前に着席しているのは来店客に扮した審査員
手前に着席しているのは来店客に扮した審査員
会話のやりとりはもちろん、立ち居振る舞い、説明の精度等、細かく審査される
会話のやりとりはもちろん、立ち居振る舞い、説明の精度等、細かく審査される
コンテストの様子はビデオに収録、審査に活用される
コンテストの様子はビデオに収録、審査に活用される
総評を述べる直井秀幸スターツピタットハウス(株)代表取締役社長
総評を述べる直井秀幸スターツピタットハウス(株)代表取締役社長

 ピタットハウスネットワークが開催する本コンテストは、今回で5回目の開催となる。ピタットハウスの店舗数拡大に伴い参加者が年々増加。今年は600人を超える参加者があり、勝ち上がったわずか14人(関西圏6人、首都圏8人)が本戦に進出した。

 コンテストはロールプレイング形式で行なわれた。設定は「来店後物件を4件選定し、全物件の内見が終了。店舗に戻ってきたところ」。この前提を受けて、来店客に扮する審査員を相手にやりとりを行なう、というもの。
 着席を促し、それぞれの物件の特徴を客に認識させた上で、クロージングに持ち込む、その一連のやりとりをしてもらい、立ち居振る舞いから言葉遣い、会話の間合い、説明の正確さ等、来店客とのやりとり全般について審査していく。このロールプレイングに与えられる時間は15分だ。

 入ってきて対面に着席するまではほぼ共通しているが、その後の進め方は参加者によりさまざま。まず内見した印象を聞く参加者もあれば、ファクトシートをもとに見学してきた物件を簡単に説明、整理してから営業トークに進む参加者など、各様の特徴が見られた。
 始まる前は、「15分とは結構長いな…」と思っていたが、いざやりとりを目の当たりにすると、15分は実にあっという間。見てきた物件の印象が薄れる前にその特徴や内容を整理し、顧客の求める条件を認識させ、物件をPRして決断を促す。さらにその間に問われる質問にも適切に答える、というのは15分ではなかなかなしえない。しかし参加者は会話に強弱を持たせ、そのお客のもっとも強いニーズを掴んで、それに合う物件を強く薦めるなど、独自のテクニックを持って商談を進めていた。
 
 ロールプレイングの後は、審査員による講評だ。「緊張して普段通りにはできなかった」と苦笑する参加者に、4人の審査員からは「いろいろと質問を用意してきたのだが、一方的に説明をされて質問をする間がなかった」、「はつらつとした明るさは大変よかった」等の感想やアドバイスがあった。

 営業は日々の仕事をこなすだけで精一杯になりかねない業務の一つでもある。こういう試みは、自分の営業の進め方・テクニックを客観的に見てもらうことができる数少ない機会だろう。それだけに、仮に入賞できなかったとしてもそこから得られる効果は大きいに違いない。
 翌日、首都圏本戦・関西本戦それぞれ金賞1名、銀賞2名、新人賞1名が発表された。それぞれに立派なテクニックを持つ強者参加者たちに甲乙を付けるのは、審査員にとってもさぞかし大変だったのでは? と感じた次第である。(NO)

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