船旅気分で優雅な1日を
数々の商業施設がそびえ立つ横浜駅界隈。そこに新たに加わったのが、横浜ダイヤビルマネジメントが運営管理する「横浜ベイクォーター」(横浜市神奈川区)だ。国際港「横浜」に立地するだけに、施設のコンセプトは“クルーズ”。なるほど、外観も豪華客船をモチーフとしていて、甲板のような広いテラスから景色を見下ろすと、今にも出航しそうな雰囲気だ。プレス内覧会が開催されたので、その模様をレポートする。





「横浜ベイクォーター」は、横浜駅きた東口から徒歩4分の、そごう横浜店に隣接。地下2階地上8階建て(一部5階)、店舗面積約1万2,500平方メートル、総店舗数75店舗の大規模商業施設だ。
“美容・健康・娯楽・総合学習”をテーマに、既存の近隣商業施設との差別化を図っており、30代~40代の有閑マダムよろしく、ゆったりとした時間を確保できる女性がメインターゲット。
同施設はタラソテラピー(海洋療法)や多機能プールを完備した「タラソテラピースパ」を目玉に、骨格や筋肉のバランスを調整し、癒しを提供する「カラダファクトリー」など、美容と癒しを提供する施設が充実している。また、実際の豪華客船内でも人気のある「ヨーガ」が学べる「STUDIO YOGATTA(スタジオ・ヨガッタ)」、少人数制でフラワーアレジメントが楽しめる「HK+MODE」なども入居。コンセプトとおり、娯楽と学習のできる“クルーズ”を楽しめる。
また、同施設内のレストランの大半はオーシャンビューで、テラスが設置されている店舗も。オープンデッキから横浜港の夜景が眺められるオイスターバー「Kinkawooka(キンカウーカ)」などでは、海からの風・夜空の星を堪能でき、船旅気分を味わいながらの食事を楽しめるだろう。昼間はスパなどで汗を流し、夜は海辺のデッキで食事を楽しむ。“一日中過ごせる商業施設”として、みなとまち「横浜」に新星が誕生したわけだ。
共用部分には、デザイナーのニーナ・ヨブス氏による「オアシスクルーズ」をイメージとしたアートが取り入れられている。壁面、天井面、床面に描かれた「鳥・木・葉・雲」のグラフィックスは、施設内を回遊する際の風景の変化を演出。船旅気分を存分に味わうことができる。
また、屋上の庭園は「見知らぬ島に上陸したような新鮮さ」をコンセプトに、四季折々の草花やデザイン性の高い椅子などが配置され、癒しの空間を演出している。
海と空の「青」のコントラストに映える「白い船」、「横浜ベイクォーター」はまるで横浜港に常駐している豪華客船。1日中いても飽きない“施設内クルージング”で、ヒートアイランドとなった都心部のオアシスとなってくれることを望む。(May)