自然との共生大型分譲が、大宮に誕生
「大宮ヴィジョンシティ みはしの杜」。ポラスグループが開発する大宮駅周辺では珍しい150平方メートルの区割りの大型分譲だ。11月8日から販売を開始した、国土交通省による「平成25年度第1回住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されたエコタウンでもある。時代が、人が求めているものを集約した住まいと、まちづくり。その象徴となりうる物件だ。










大宮の駅から専用バスに乗り、わずか10分ほどで現地に到着。その間にバスの中から目に映ったのは、鴨川と三橋総合公園。自然に恵まれた立地に、開発総面積約2万5,300平方メートルの「大宮ヴィジョンシティ みはしの杜」が来年、誕生する。
同物件は、ポラスタウン開発(株)と(株)中央住宅の共同プロジェクトで、鴨川沿いのさいたま市大宮区三橋1丁目に開発する。総戸数125戸で、全敷地面積150平方メートル以上。11月8日(金)に第1期(24戸分)販売を開始しており、2014年の5月まで5期に分けて販売していく。
間取りは、2LDK+2フリースペース+パントリー+ウォークインクローゼット、3LDK+パントリー+土間収納+納戸+2ウオークインクローゼット+グルニエと、各住戸により多様性をもたせている。販売価格は、3,000万円台後半~5,000万円。
ポラスタウン開発(株)埼玉中央事業所シニアマネージャー山田 徹氏は「今までにない、住まう人が誇れるまちをここに作りたい」と話す。
圧倒的なゆとり感
魅了されたのは、やはりその圧倒的なゆとり感。
本来ならば187棟ぐらい建てられる敷地内をあえて125棟というゆとりを持たせたレイアウトにした。「さいたま市でもそうそうない。少なくとも大宮区では初でしょう」と、同社広報チーム課長の丸岡 淳氏。家々の敷地内が広く、家並みに沿って街区公園があり、そしてここには、「いつでもどこでも人が太陽の下で集まれる」という贅沢感がある。
家産家消の暮らしを応援
各区画は、2台分の駐車スペースを確保してもまだ敷地が余る。 そこでは、野菜やハーブなどを育てる家庭菜園を作り、雨水利用タンクからの水や、コンポストによる堆肥を利用すれば、自然とエコなグリーンリサイクライフも実現する。これを同社は、「家産家消の暮らしを応援します」と謳う。内見して喜ぶ主婦の姿が目に浮かんだ。喜ぶのは主婦だけではない。CMでもお馴染み、ソネット(株)による世界最速といわれる光ファイバー通信サービス「NURO(ニューロ)」と販売提携。これにより、家族同時にリッチなコンテンツもオンデマンドでさくさくと視聴ができる。プロバイダー料金を含めた月額料金も4,980円~と、リーズナブルだ。エコでオーガニックな暮らしと、デジタルライフの両方の充実が図れる。
今、いい風が吹いているから 窓を開けましょう
特筆すべきは流体解析による採風のまちづくり。
まち全体だけでなく、区割や隣棟間隔によって各邸に風を入りやすいように意識し、各邸に設置したポラスオリジナルのHEMS(名称:ヴィジョンHEMS)に搭載された「採風アラート」で、窓開けのタイニングを教えてくれるのだ。それにより、常に風や光などを感じ、自然の力で、エコで心地よい暮らしが実現できる、というわけだ。
「エネルギーの見える化に特化しただけでは、実用性がない。ほとんどの人が1年見れば、もう見なくなってしまうから」((株)ポラス暮し科学研究所スマートハウスPJ係長の野田将樹氏)というように、「住人に飽きさせずに」省エネ情報を発信することで、住まう人とずっとつながる仕掛けをした。この取り組みこそ、今後も続けていきたいという。
植栽メンテナンス情報なども発信。
また、この採風アラートと家電コントローラーで、室内の温度や湿度を察知し、外出先から家電のONとOFFができる。
全125邸は、低炭素建築物認定基準に適合。また、トータルに省CO2の暮らしができるようにした同プロジェクトは、国土交通省が平成21年度から推進している「住宅・建築物省CO2先導事業」の、平成25年度第1回「戸建住宅・新築の部」に採択されている。
自然のエネルギーを利用した家であるという共通ベースのもとに、家のデザインや趣味に合わせてものを選べるよう、幅広く選択肢を用意。現地モデルルームでは3つのセレクトプランを見せている。簡単に紹介しよう。
女性に人気のフレンチハウス
健康を意識した「素足の家」では、壁にも床にも無垢の木をふんだんに採り入れたリビングが、木の調湿作用で快適空間に。ニュージーランド産のパイン材に国産の杉と、まさに森林浴ハウス!裸足で足裏から呼吸をしたくなる、心地良い家だ。
高級和紙を使った続きの間の和室も、リビングとの一体感がある。
「可変の家」。
スタイリッシュで、空間を自由にカスタマイズできるタイプ。趣味を極めたい人、とりわけ男性に人気だという。「見せる収納」カスタムブックシェルフに趣味の小物を飾れば、自分の世界感を作ることができそうだ。
まるでフレンチカフェのような「フレンチハウス」。手作り感溢れる空間で、壁のアーチが印象的。ひとつひとつ手作業で塗装し、エイジング加工を施したシャビーウッドの壁が「新築なのにレトロ感」。今後これが流行るかも。
個人的には、「若い女性が好きそう」という感想か。アラフォー、アラカンには、カフェより「健康」の方が関心が高いテーマなのかもしれない。でも、ずっとここに居たい、と思わせる自然な魅力があった。カフェに特化し過ぎていない自然な感じに、ずっとここに居たいと思わせる心地良さがあった。
(株)中央住宅の戸建分譲さいたま事業所所長の石井克利氏によれば、今年の8月9日に販促を開始し1日に3件ほどの来場があり、非常に好評だとのこと。意外だったのは、20歳代が17%という点で、来場者平均年齢は36.4歳、20歳代から60歳代まで幅広い層に支持されているそうだ。
健康で、安全で、省エネ。
住まいが、緑と風と光を感じる街にあるこの贅沢感は、暮らすのが楽しくなる家といえよう。
このまちが住まう人によって、どう作られていくのか、ずっと見ていきたい。(Y)
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