不動産ニュース / 調査・統計データ

2007/5/21

ファミリー層「シックハウス対策」を70%以上が希望/積水化学工業調査

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは18日、入居者のアパート決定理由と世帯別に異なる重視項目について調べた「アパート入居者アンケート調査」の結果を発表した。

 同アンケートは、入居者ニーズを反映した魅力的な賃貸住宅の商品開発を進めることを目的に、同社が定期的に調査を行なっているもの。
 調査対象はセキスイハイムアパート入居者(首都圏、近畿圏、中部圏、東海圏)、調査手法は郵送アンケート形式。有効回答数は327人、調査期間2006年11月中旬~12月初旬。

 調査結果によると、アパート決定理由については、単身者もファミリー層も「家賃が予算に合った」が1位もしくは2位。家賃以外の決定理由は世帯構成によって異なっており、例えば「交通の便」は単身男性29.9%、単身女性31.3%、夫婦・カップル20.0%、夫婦と子供16.7%と、10ポイント以上の格差がある。

 単身者が重視する設備・仕様については、「家賃がアップしても欲しい」、「あって当然」とする設備・仕様では、単身男性の特徴的なニーズは「光ファイバーなどのデジタル環境」が高いスコアとなった。単身男性は、家賃がアップしても70%がほしいとしている一方、単身女性はわずか32%しかなかった。
 単身女性のニーズが高いのは「ディンプルキー」84%(単身男性は60%)、「防犯合わせガラス」77%(同41%)、「室内洗濯機置き場」95%(同79%)。男性と女性では重視ポイントがかなり違う結果となった。

 また、ファミリー層が重視する設備・仕様については、「安全面」、「健康面」の設備・仕様について、子供のいるファミリー層で希望する人が多く、かつ強く必要と思っていることが分かった。特に、「シックハウス対策」は70%以上が希望し、ほぼ同じ比率で家賃がアップしても必要だと答えている。

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