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2007/6/7

駅別マンションストック最多は「川崎」駅。「マンションデータ白書 1956-2006」刊行/東京カンテイ

「マンションデータ白書」表紙
「マンションデータ白書」表紙

 (株)東京カンテイは、同社が定期刊行している不動産市況レポート「カンテイアイ」の創刊50号発行を記念し、このほど特別号として「カンテイアイ・マンションデータ白書 1956-2006」を刊行した。

 「マンションデータ白書」は、同社が運営する不動産データベースを基に、2006年末までに分譲された全国約12万棟、約500万戸超におよぶ分譲マンションを対象として都道府県別に全データを網羅。新築マンションの分譲推移、中古マンションの流通推移をあらゆる角度から分析している。また、ワンルームマンション、定期借地権マンション、億ションなどの属性別データを掲載しているほか、戸数規模、専有面積、価格、階数別の全国ランキング、都道府県ごとの一覧データも盛り込んでいる。
 部数限定で全150ページ、有償頒布(予価1万円・税別)も検討している。

 同書に掲載されたデータのうち、「全国 駅別マンションストックランキング」では、1位がJR京浜東北線「川崎」駅で21,471戸となった、2位はJR京浜東北線「川口」駅・2万600戸、3位JR東北本線「仙台」駅・1万9,964戸。
 最も多い「川崎」駅は、駅周辺だけでなく海側のバス便物件などの多数が最寄駅とされていることが要因。また、3位JR東北本線「仙台」駅、8位JR信越本線「新潟」駅など地方中核都市やリゾートマンションがある駅なども上位にランクされており、これは(1)当該地域に駅が少ないこと、(2)バス便物件なども最寄駅としており駅勢圏が広いことなどが主な理由となっている。上位に東京都内の駅が少ないのは、駅数が多く最寄駅が分散していることによる。1位「川崎」駅と7位JR京浜東北線「鶴見」駅の合計戸数が3万6,281戸、2位「川口」駅と24位JR京浜東北線「西川口」駅の合計戸数も3万2,552戸に達するなど、特定のエリアにマンションが集中していることが鮮明になった。

 「全国 専有面積ランキング」によれば、1物件当たりの平均専有面積が最も広いのは、「パレロワイヤル岡本」(神戸市東灘区、1991年竣工)で、平均専有面積274.84平方メートル。続いて2位「カスタム元麻布」(東京都港区、1991年竣工)同260.64平方メートル、3位「コスモ南雪谷」(東京都大田区、1988年竣工)同256.95平方メートルとなった。
 第1位の「パレロワイヤル岡本」は、バブル期の高額物件で1住戸が3層タイプの間取りとなっている。上位30位の物件の中で過半の17物件が東京都にあり、うち10物件が東京都港区に集中。また“バブル仕様”などと称される高額物件は専有面積の広い物件が多く、30物件のうち23物件がバブル期の物件であった。

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