(株)三菱総合研究所、コクヨファニチャー(株)、東京急行電鉄(株)、東京電力(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電信電話(株)は、8月4日(水)、セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)にて、日本におけるクリエイティブ産業集積に必要な都市環境要件を検討する「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」(以下、コンソーシアム)設立総会を開催した。
同コンソーシアムは、世界経済のグローバル化や産業構造変革のなかで、日本が国際競争力を保つためにはクリエイティブな人材や産業を集積、都市機能を明確にすべきとの主旨のもと設立された。法人会員・幹事会員28社の他、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ総合研究機構教授・青山友紀氏、ユニバーサルデザイン総合研究所所長・赤池 学氏など学術分野からの会員も参画している。
具体的なフィールドとして、現在都内最大級の再開発が進む東京都世田谷区の二子玉川地区に注目、学識経験者、行政と連携して、「国際競争力のある創造的産業育成に果たすべき都市の役割」について検討し、日本の産業や文化、経済の発展に対して寄与・貢献することをめざしている。
設立総会では、同コンソーシアム会長であり、三菱総合研究所代表の小宮山宏氏が、日本のクリエイティブ産業のための新たな都市機能への期待について講演を行ない、続いて同研究所主任研究員・福田次郎氏によってコンソーシアムの紹介が行なわれた。
小宮山氏は講演のなかで、コンソーシアムの意義について、国家にすべてを頼るのではなく、企業・住民・自治体・大学で自発的にプラチナ社会実現を「考え」(デザイン)、先行実現する「社会実証」を行なう「プラチナシティ」の存在が必要だとしたうえで、地方とは異なる都市型の新たなまちづくりの可能性について触れた。
同コンソーシアムでは今後、2010年12月にクリエイティブシティのグランドデザインを発表、11年春にはカタリストフロア(仮称)をオープンしていく。
詳細はコンソーシアムホームページ(http://www.creative-city.jp)まで。