

(株)大京グループは、マンションリフォーム事業の拡大を図る。リフォーム・インテリア事業を手がける子会社の(株)大京エル・デザインの本社に、マンションリフォームをトータルにイメージできるショールーム「aratana(アラタナ)」を開設。ユーザーへの提案営業を強化していく。マンションディベロッパーが、リフォームショールームを開設するのは初めてのケース。
同社は、(株)大京アステージが管理するマンション、また(株)大京リアルドのマンション仲介に係るリフォームを中心に、10年度は約4,800件を施工、売上高約30億円を計上している。リフォーム事業売上高は、08年度の15億円から倍増しているが、新築市場の縮小に伴うストック事業強化に向けさらなる拡充を図る方針で、今回のショールームは、その一環として開設したもの。
ショールームは、東京都渋谷区の同社本社1階に設置。実際のマンションのLDK、洗面脱衣所、トイレ、浴室を模した広さ64平方メートルのスペースに、同社新築マンションに導入しているオリジナルの住宅設備と、リフォーム内装材のサンプルなどを展示。ユーザーに具体的な生活シーンをイメージしてもらいながら、リフォーム提案を行なっていく。
今回のショールーム開設について、大京エル・デザイン取締役事業統括部長の古賀繁雄氏は「マンションリフォーム市場は、約5,500億円と推計されている。そのうち、40万世帯のOB顧客を抱える大京グループのリフォーム市場規模は390億円。三大都市圏に限定しても340億円の市場規模があると思われる。現時点では、その10分の1しか獲得していないことになる。このショールームを活用して、大京アステージや大京リアルドとの連携を図り、11年度のリフォーム事業売上高40億円、12年度50億円をめざしていく」などと語った。