不動産ニュース / 開発・分譲

2011/10/19

総戸数1,230戸、「(仮称)横浜プリンスホテル跡地開発計画」を起工/東京建物ほか

「横浜プリンスホテル跡地開発計画」完成予想図。同ホテルの面影を残している
「横浜プリンスホテル跡地開発計画」完成予想図。同ホテルの面影を残している
起工式で鍬入れを行なう、事業者5社の代表
起工式で鍬入れを行なう、事業者5社の代表
建物工事が始まった建設地。左方向が東京湾で、横浜のみなとまちや三浦半島が一望できる。右上の建物が横浜市認定歴史的建造物の「旧東伏見邦英伯爵別邸」(通称「貴賓館」)
建物工事が始まった建設地。左方向が東京湾で、横浜のみなとまちや三浦半島が一望できる。右上の建物が横浜市認定歴史的建造物の「旧東伏見邦英伯爵別邸」(通称「貴賓館」)

 東京建物(株)は19日、東京急行電鉄(株)、オリックス不動産(株)、日本土地建物販売(株)、伊藤忠都市開発(株)と共同で開発する分譲マンション「(仮称)横浜プリンスホテル跡地開発計画」(横浜市磯子区、総戸数1,230戸)の建物本体工事に着手。起工式を執り行なった。

 同計画は、JR京浜東北線・根岸線「磯子」駅徒歩4分の立地に、大規模分譲マンション、商業施設を建設するもので、分譲マンションは、鉄筋コンクリート造地上3~10階・地下1~2階建て全13棟。

 建設地は、横浜港やみなとみらい地区・横浜ベイブリッジを一望できる約11haの広大な丘陵地で、別荘地であった時代を偲ばせる緑地や「プリンス坂」と呼ばれた桜の並木道など、恵まれた自然環境を有している。敷地内には、横浜市認定歴史的建造物の「旧東伏見邦英伯爵別邸」(通称「貴賓館」)も保存されている。開発するマンションは、“紡ぐ”邸宅をコンセプトとし、これら歴史と緑、眺望を活かしながら、先進技術による安全安心の住まいをめざしていく。

 横浜市への提案型地区計画で、空地率を70%まで高めつつ建物の絶対高さを31メートルとし、優れた眺望を演出。また、最寄駅との高低差を克服するべく、丘の上下を結ぶエレベーター4基を設置。近隣住民にも開放する。敷地内には、マンションのほかスーパーマーケットを誘致予定の商業施設、託児所、大規模公園などを整備。居住者や地域の利便性向上も図る。また、まちのシンボルとして保存されている「貴賓館」は、今後商業施設などとして有効活用手段を考えていく。

 建物は、太陽光発電システムを導入し、年間最大32万kWを発電する。間取りは2LDK~4LDK、専有面積約56~145平方メートル。販売予定価格は、3,000万円台~1億4,000万円台を想定。12年1月にもモデルルームをオープン。同年3~4月に第1期登録を予定している。

 起工式後の懇親会で挨拶した東京建物常務執行役員住宅事業本部長の柴山久雄氏は「今年当社は創立115周年を迎えたが、このマンションは、そのフラッグシッププロジェクトとして全社挙げて取り組んできた。長い間多くの人に愛されてきた土地だけに、06年の土地取得以来、行政や近隣住民との間でさまざまな意見交換も行なってきた。注目度も高く、10月8日のホームページオープンからわずか10日間で1,000件の反響を得ている。当社のブリリアマンションのノウハウをすべてつぎ込んで、素晴らしいものに仕上げたい」などと抱負を語った。

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