不動産ニュース / リフォーム

2013/6/7

初のリノベーション戸建て、東京の練馬と世田谷で公開/リビタ

「練馬石神井台の家」の外観(写真上がafter、写真下がbefore)。木のルーバーがアクセントになっている。1階の右に見える窓からはそのまま土間空間につながっている。2階にはテラスを新設
「練馬石神井台の家」の外観(写真上がafter、写真下がbefore)。木のルーバーがアクセントになっている。1階の右に見える窓からはそのまま土間空間につながっている。2階にはテラスを新設
「練馬石神井台の家」のLDK。あえて広いワンルームにすることで、可変性を持たせた
「練馬石神井台の家」のLDK。あえて広いワンルームにすることで、可変性を持たせた
「世田谷野毛の家」の解体後。スケルトンにしたからこそスキップフロアの良さが分かったという。腐食や欠陥なども余すことなくユーザーに公開することで、理解と安心感を高めていく方針
「世田谷野毛の家」の解体後。スケルトンにしたからこそスキップフロアの良さが分かったという。腐食や欠陥なども余すことなくユーザーに公開することで、理解と安心感を高めていく方針

 (株)リビタは6日、「戸建てリノベーション事業」の初弾となる「練馬石神井台の家」(東京都練馬区、竣工済み)、「世田谷野毛の家」(東京都世田谷区、解体中)を報道陣や関係者向けに公開した。

 「練馬石神井台の家」は、土地141平方メートル、建物108平方メートル、築23年の木造スレート葺2階建て。西武新宿線「上石神井」駅からバスで約10分に立地する。
 玄関すぐの空間は一部土間仕上げにするなど趣味の空間として提案。居室壁の一部にはビスなどが打ちやすい、藁を原料としたハーベストパネルを採用した。LDKは採光性の高い2階に変更し、一続きの広い部屋に。小屋裏はあらわしにすることで空間に広がりを持たせたほか、梁などを活用した照明、収納設置方法も提案。外構には外の視線が気にならない木製のルーバーを設置した。
 モデルハウスとしてインテリアを導入することで、見学者が生活後も空間活用方法をイメージできるようにした。
 工費は約1,000万円。販売予定価格は6,000万円台後半。一般公開は6月下旬を予定。

 「世田谷野毛の家」は、土地134平方メートル、建物107平方メートル、築26年の木造・鉄筋コンクリート造瓦葺地下1階付き地上2階建て。東急大井町線「上野毛」駅から徒歩約14分に立地。
 躯体の状態で腐食の進んだ壁、寸断された筋交いなどを建物の問題部分をそのまま公開。4月には解体後の状態でユーザー向け見学会も開催しており、木造部分の状況をすべて話したうえで、補強が可能なこと、自分で再編する楽しみがあることなどを説明。戸建てリノベーションに関するリテラシー向上に努めている。
 リノベーション工事では、床面積の広さ、スキップフロアの構成を生かした改修を計画。玄関前にガラス貼りの浴室設置、2階には採光性の高いリビングの設置などを行なう予定。
 工費は約1,200万円。販売予定価格は7,000万円台後半。竣工は8月下旬を予定。

 「いずれの物件も間取りにゆとりを持たせ、将来的に部屋として区切ることを可能とした可変性を持たせるなど、住まい手が編集できる“余白”を意識して、つくり込み過ぎない改装を目指している。居住者が住みながら住まいを変化させていく楽しみを提案したい」(同社レジデンシャル企画部推進グループコンサルタント・西川賀子氏)。
 両物件とも当面はDIYに関するワークショップやイベントなどを開催し、戸建てリノベーションの魅力を発信する拠点としても活用する方針。

 同事業の概要は5月29日付けのニュース参照。

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