


(株)コスモスイニシアは7日、3月に竣工したアクティブシニア向けの分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」(さいたま市南区、総戸数160戸)をマスコミに公開した。
JR「武蔵浦和」駅徒歩4分、大規模複合再開発プロジェクト「武蔵浦和SKY & GARDEN」の一画。2006年に発足したシニア事業推進室にて、シニア世代にアンケートやグループインタビューを実施。その声を踏まえ、「有料老人ホームやサ高住といった要介護を念頭に置いた住宅・施設と一般住宅(戸建て・分譲マンション)の間に位置付けられる、なるべく介護にならない“アンチエイジング住宅”」(同社執行役員R&D事業部事業部長・藤岡英樹氏)として、企画・開発した。
建物内に内科系クリニックを併設し、毎月の健康相談サービスと24時間の見守りサービスを提供し、安全・安心を確保する。さらに入居者間交流を促進させるため、大浴場、麻雀ルーム、ラウンジなどのさまざまな共用施設を用意。さらにコミュニティやサークルの活動を、管理会社である(株)コスモスライフサポートが積極的に支援する。
専有部は1LDK~2LDKで、専有面積は約44~73平方メートル。アクティブシニアの入居を念頭に、収納を多く確保し、キッチンもファミリー向けサイズを設置した。一方で、廊下玄関への動線も含めて床はバリアフリーとし、各居室には緊急コールボタンを設置するなど、体力の衰えにも対応したつくりとしている。
なお、このタイプの物件では珍しく、購入者・入居者の年齢制限の設定はない。坪単価は255万円。その他管理費、修繕積立金サービス費が必要。これまでに8割弱が契約に至っている。
同社ではこれからも40万人規模の都市をターゲットに、都心・地方と限定することなく年に1~2棟の開発を検討していく意向。