不動産ニュース / 開発・分譲

2016/10/3

まち並みづくりに注力。千葉・船橋で全34区画の分譲戸建て/総合地所

「ルネテラス船橋」ボンエルフ道路を中心としたまち並み
「ルネテラス船橋」ボンエルフ道路を中心としたまち並み
敷地延長のある住戸は、その間口を3m以上採り、隣接する住戸と建物の向きをずらしたり、植栽をふんだんに施すなどして、外構に彩りを持たせている
敷地延長のある住戸は、その間口を3m以上採り、隣接する住戸と建物の向きをずらしたり、植栽をふんだんに施すなどして、外構に彩りを持たせている
リビングと玄関との間に土間空間を設置したモデル。居住者の趣味スペースや、近隣住民とのコミュニティの場としての活用を意識した
リビングと玄関との間に土間空間を設置したモデル。居住者の趣味スペースや、近隣住民とのコミュニティの場としての活用を意識した

 総合地所(株)は、9月上旬から販売を開始した戸建住宅「ルネテラス船橋」(千葉県船橋市、総戸数34戸)を竣工した。

 同物件は、京成線「京成船橋」駅徒歩16分、JR総武線「西船橋」駅バス7分バス停徒歩6分に立地。総面積約5,300平方メートルの建設地は、日本道路公団の社宅跡地で、2015年4月に取得したもの。

 駅からのアクセス、南面が高速道路、北面が中層マンションという立地ハンデを克服するため、まち並みづくりに力を入れているのが特徴。全体計画を、建設コンサルタント・HIRAMEKI代表の重松 剛氏が監修。当初計画の36戸から建設戸数を減らし、電線も地中化。200本を超える植栽でまち並みを彩った。団地内には半弧を描いたボンエルフ道路を巡らし、クルドサック(袋小路)を中心とした街区も設けた。

 住戸は、西武建設施工の2×4工法。土地面積110~155平方メートル、建物面積97~112平方メートル。街区を4つに分け、建物デザインや外構プランを変えているほか、住戸の向きをわずかにずらしたり、敷地延長住戸はアプローチの幅を3m以上設けるなどして、住戸それぞれの借景に特徴をもたせた。住戸は、ライフスタイルの変化やまちとのコミュニティのあり方を反映させ、趣味に活用できる土間付き、スタディルーム付き、菜園スペース付き、独立型リビング付き、ルーフバルコニー付きなど、すべての間取りを変えている。

 販売価格は、3,900万円台~5,000万円台。最多価格帯は4,600万円台。これまでの反響数は250件。うち千葉県在住が7割。先行建設された10戸のうち8戸が売却済み。

 業界紙向け見学会で挨拶した、同物件を担当する総合地所分譲第一事業部戸建営業部担当部長の入倉康治氏は「当社は、戸建住宅の開発では後発組で、大規模物件も久しぶりだったことから、お客さまの印象に残るものをつくりたかった。他社の商品を視察し、売れている住宅の共通項をイメージ化。重松さんにランドスケープデザインをお願いし、思い通りのものができた。今後も、こうした手法を積極的に導入していく」とした。

 また、全体計画を手掛けた重松氏は「シンプルで住み心地を重要視したまち並みを目指した。建物の向きや提供公園の配置などを工夫して住戸から見える景色に変化を持たせ、4つのまち並みでデザインを変えながら、それぞれに価値観を共有し、居住者が楽しんで暮らせるまちを目指した」などと語った。

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