人間とコンパニオンアニマルの共生をテーマに活動を行なう非営利団体コンパニオンアニマル リサーチ(以後CAIRC)は13日、第3回「人間とコンパニオンアニマルとの関係学」研究発表会を行なった。
CAIRCではコンパニオンアニマルへのさらなる理解と「人間とコンパニオンアニマルとの関係学」の発展を目的に、若手研究者のための奨学金制度を設け、毎年5名(第1回目は3名)に50万円の助成金給付(同30万円)を行なっている。
第3回目となる今回は、昨年助成を受けた5名と第2回の未発表者1名の計6名が研究結果の発表を行なった。研究テーマは「サービスドッグの適正予測の試み」や「チベット族の動物観」、「柴犬における弁別学習を用いた数に関する能力の研究」などさまざま。
さらに過去2回の研究奨学金給付者から2名が、9月にリオデジャネイロで開催される「人と動物の関係に関する国際会議(IAHAIO)」において研究結果を発表する。
またCAIRCでは今月、第4回目の研究奨学金給付者を決定。動物学、獣医学はもちろんのこと、社会学、人類学、心理学、経営学など幅広い分野から32件の応募があり、その中から今年も5名が選ばれた。選考委員長の正田氏は、「今回の選考では、獣医学分野の学生は1名のみ。これは『人間とコンパニオンアニマルとの関係学』の研究領域の広がりの表れ」と感想を述べている。