不動産ニュース / 開発・分譲

2024/4/19

「インフラゼロでも暮らせる家」を2025年に実用化へ

「インフラゼロでも暮らせる家」プロトタイプ外観。ユーティリティー棟(左)では、壁・屋根と一体となった太陽光パネルにより、太陽の位置が低い朝方でも発電可能
リビング棟

 (株)MUJI HOUSEは18日、「インフラゼロでも暮らせる家」の2025年の実用化を目指すと発表。本格的な社会実装に向けた課題検証のため、一般の参加者を募集し、24年5~9月に試泊を実施する。

 「インフラゼロでも暮らせる家」は、既存のライフラインに依存せず、エネルギーを自給自足できる設備を整えた移動式住宅。同社は昨年3月から、その実用化に向けた実証実験「ゼロ・プロジェクト」に取り組んでいた。同プロジェクトの詳細は、過去のニュースを参照。

 この日は、合同会社WOULD(ウッド)と(株)良品計画による廃校利活用施設「シラハマ校舎」(千葉県南房総市)の校庭に設置したプロトタイプ1基を報道陣に公開。ユニットは木造で、いずれも広さ約12平方メートルのユーティリティー棟とリビング棟で構成。ユーティリティー棟には、壁・屋根と一体となった太陽光パネルや、生活雑排水を浄化して循環利用する水循環システム、温水シャワー、キッチンなどを設置。リビング棟には、マットレス2台やエアコン、小型冷蔵庫、蓄電池、バイオトイレなどを設けた。衛星通信によるWi-Fi環境も整備している。

 これらの設備により、「インフラ・ゼロ」のほかに「カーボン・ゼロ」、取得したエネルギーの効率的な利用や廃棄物の処理コストをかけないことにより生活に必要なエネルギーコストをゼロにする「リビングコスト・ゼロ」、インフラの自給自足とどこにでも移動できる機能を備えることで自然災害のリスクを回避する「災害リスクゼロ」を実現する。

 試泊は、5月3~27日の週末を第1ターム、7月12日~8月5日の週末を第2ターム、9月13~30日の週末を第3タームとし、1~3泊程度、実際に泊まってもらう。参加者は、住み心地や仕様、設備に関してレポートする。応募の申込日は、第1タームが4月18~24日、第2タームが5月31日~6月23日、第3タームが8月19日~9月1日。

 MUJI HOUSE取締役商品開発部長の川内浩司氏は「非日常的な場所に豊かな日常の暮らしを持ち込みたいというパーソナルな要求に応える一方で、人口減における空き家問題、老朽化するインフラ、多発する自然災害にも屈しない暮らしの器を実現して、柔軟に暮らせる多極点居住を身近なものにしたい」と話した。

ユーティリティー棟。温水シャワー(右)、キッチン(左)などを備える。実用化に向けて、水循環システム(奥)はさらなる小型化を検討
リビング棟のバイオトイレ。排泄物に限らず、生ごみやトイレットペーパーも微生物が分解する。電気制御により微生物が活発に活動できる温度を維持し、高い分解性能と消臭性を実現する

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