不動産ニュース / 開発・分譲

2024/7/22

十三の定借タワマン、6ヵ月で240戸成約

「ジオタワー大阪十三」完成予想モデル
モデルルーム

 阪急阪神不動産(株)が開発・販売を進めている定期借地権付き分譲マンション「ジオタワー大阪十三」(大阪市淀川区、総戸数712戸)の売れ行きが好調だ。2024年1月の1期販売開始から約6ヵ月間で240戸を成約。エリア最高層の複合再開発、スケールメリットを生かした共用施設、大阪中心部へのアクセスの良さなどが評価され、実需・投資双方のニーズを取り込んでいる。

 同物件は、阪急電鉄神戸線・宝塚線・京都線「十三」駅徒歩3分に立地。約8,900平方メートルの敷地は主に淀川区役所跡地で、同物件のほか、図書館、保育・学童、スーパーマーケット、専門学校等との複合開発。同物件は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造39階建ての複合施設棟の3~39階部分。南西方向に淀川を望む。総戸数712戸は同社過去最大で、区内最高層のマンションとなる。借地権期間は、引き渡し(26年4月予定)から86年9月末まで。

 鹿島建設(株)の制御層制震設計を採用。敷地が浸水ハザードエリアにかかるため、水害に備え乗降用エレベーターをはじめ、受水槽・電気室・自家発電などの重要設備を2階以上に計画。Low-E複層ガラス・LED照明・リビングダイニング高効率エアコン等を標準としZEH-M Orientedの性能を確保する。屋上庭園、(株)阪急阪神ホテルズ監修のゲストルーム、ワーキングテラス、コミュニティルーム、スカイラウンジ、オーナーズラウンジ、ランドリーコーナー、ゴルフシミュレーターなどの共用施設も用意する。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積約43~163平方メートル。1LDKが約1割、2LDKが約3割、3LDKが5割超。直床二重天井、LD天井高2,600mm以上。床暖房、食洗器、ディスポーザーなどが標準。階層によって3種類の設備仕様を用意。最上階12戸はプレミアム仕様となり最高天井高は3,850mmに、水回り中心に設備がグレードアップする。また全戸に個別宅配ボックスとトランクルームが標準となる。

 23年6月にホームページを開設し、これまでのエントリー数は5,000件超。同年9月にモデルルームをオープンし、24年7月までに約1,500組が来場した。1月に1期190戸、6月に2期50戸を成約。現在先着順で販売中の39戸は、6,330万~1億5,330万円。最多価格帯は7,600万円台・9,900万円台。販売済み物件の坪単価は341万円。

 購入者の約半分が実需目的、投資目的が2割、セカンド2割。法人の購入が25%を占めるなど、資産性を見込んでの投資需要が多い。実需層はDINKSがやや多いものの、シングル・ファミリーなど幅広く、高額住戸はシニア富裕層が目立った。居住地は大阪市内が半分、北摂エリアが15%、阪神エリアが15%など。

建設中の同物件

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