三井不動産（株）は22日、同社グループとしては初となる英国での物流施設事業に参画すると発表した。同社英国子会社のMitsui Fudosan（UK）LTD（英国三井不動産）を通じ、現地の物流ディベロッパーであるPanattoni UK社と共同事業契約を締結した。
英国は、欧州の中でもEC化率が高く、また物流拠点をユーロ圏に戻すサプライチェーン再構築の動きがあり、物流施設事業は今度も拡大が見込まれる。三井不動産は、同社の同事業の展開として、英国を有望な市場と判断した。
物件名は「（仮称）Wilson’s Lane」（ウェスト・ミッドランズ州コベントリー市）で、高速道路M6線出入口に隣接。M1線、M69線と合わせ、それらによって形成される「ゴールデントライアングル」（物流関連施設が集まるエリア）付近に位置し、高速道路出入口に隣接している英国の9割の地域に、4時間以内にアクセスできる。敷地面積約19万2,700平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造1棟構成、延床面積約5万平方メートル。リサイクル材の使用や自然採光の活用、LED照明の導入などで、環境に配慮する計画。
着工は2025年、竣工は26年の予定。
