(株)不動産経済研究所は22日、2024年上半期(1~6月)および6月度の近畿圏新築分譲マンション市場動向を発表した。
上半期の発売戸数は6,410戸(前年同期比5.5%増)。地域別では、大阪市部1,999戸(同25.4%減)、大阪府下1,991戸(同109.1%増)、神戸市部535戸(同16.0%減)、兵庫県下510戸(同3.8%減)、京都市部922戸(同103.1%増)、京都府下102戸(同57.5%減)、奈良県60戸(同68.4%減)、滋賀県185戸(同49.0%減)、和歌山県106戸(同253.3%増)だった。
契約率は74.1%(同6.3ポイント上昇)と、2年ぶりの70%台。1戸当たりの平均価格は5,813万円(同21.8%上昇)、1平方メートル当たりの平均単価は94万2,000円(同19.7%上昇)と、共に1973年の調査開始以降の最高値となった。1平方メートル当たりの平均価格は、最高値を4年連続で更新した。
即日完売物件は399戸で、発売戸数の6.2%。下半期は約1万戸、年間では約1万6,500戸の発売を見込む。
6月の発売戸数は1,030戸(前年同月比25.6%減)と、7ヵ月ぶりに前年同月を下回った。契約率は75.3%(同0.3ポイント低下)。1戸当たりの平均価格は5,629万円(同32.1%上昇)と、2ヵ月連続の上昇。1平方メートル当たりの平均単価は108万円(同35.2%上昇)と、8ヵ月連続の上昇となった。1戸当たりの平均価格と1平方メートル当たりの平均単価は、共に6月としては73年の調査開始以降の最高値を更新した。
即日完売物件は、大阪市天王寺区の「ジオ阿倍野松崎町グランフィール」1期2次80戸(平均2.2倍、最高22倍)など7物件178戸。
6月末時点の販売在庫数は2,651戸で、前月末比で45戸減少した。7月の販売戸数は1,000戸程度を見込む。