(財)年金住宅福祉協会は、平成12年度版「年金住宅融資調査報告」を発行した。
それによると、平成12年度に同協会が受け付けた融資申込者は、住宅ローンの多様化により利用者の選択肢が広がったこともあって、前年度より24.8%減少の8,774件であった。
なお、申込者の平均像は年齢36.3歳(対前年度比▲0.4歳)、家族数3.3人(変化なし)、年金加入期間14年(変化なし)、年収644万円(対前年度比▲36万円)である。
取得する住宅を種類別にみてみると、新築戸建の平均取得費(土地購入費等を含む)は前年度より3.0%(118万円)減少の3,824万円。内訳は3,500万円以上が59.5%、3,000万円~が20.9%、2,500万円~が12.9%、2,000万円~が5.4%、2,000万円未満が1.3%となっている。
建売戸建の平均取得費は前年度より0.7%(30万円)減少の3,992万円。内訳は5,000万円以上が10.2%、4,500万円~が9.0%、4,000万円~が20.2%、3,500万円以上が30.6%、3,000万円~が21.1%、2,500万円~が7.7%、2,500万円未満が1.2%となっている。
マンションの平均取得費は前年度より5.6%(224万円)減少の4,101万円。内訳は5,000万円以上が16.1%、4,500万円~が12.4%、4,000万円~が17.5%、3,500万円以上が21.5%、3,000万円~が20.2%、2,500万円~が10.0%、2,500万円未満が2.3%となっている。
なお、平均取得費はいずれの住宅であっても「3,500~(4,000万円未満)」が最も多く、平成8年度より継続傾向となっている。