住文化研究協議会は9日、『私流を創る「都心の暮らし 田舎の暮らし」』をテーマに、「住文化シンポジウム2001」を開催した。
同シンポジウムは、都心や田舎に住まうことで発生する具体的問題を通じ、それぞれの特徴に応じた住文化の姿を具体化するヒントを得ようというもの。
まず田舎暮らしの実践者として石倉ヒロユキ氏(イラストレーター)と、都心暮らしの実践者として天方幸子氏(一級建築士)が「心構えや準備」「思いと現実の違い」について、田舎暮らしの企画者として斎藤外一氏(北海道夕張郡由仁町町長)と、都心暮らしの企画者として谷内田章夫氏(建築家)が「事業の工夫」「提案の評判」についてそれぞれレポート形式で発表した。
この発表をもとに行なわれたパネルディスカッションでは、コーディネーターに藤原和博氏(リクルートフェロー)を迎え、「4K(教育・介護・コミュニティー・環境)」という視点で都心暮らし・田舎暮らしについてのディスカッションが行なわれ、藤原氏は「都会と自然の両立のコーディネートがこれからの住まいの方向性となるのではないか」と述べ、同シンポジウムを締めくくった。