独立行政法人の建築研究所は、東京大学や民間12団体の協力を得て、築22年の木造住宅を実際に分別解体する実大実験を、先月から3月19日まで埼玉県さいたま市で実施している。
今回の実験は、建物を南側と北側に分け、一方では通常行なわれている程度の分別解体、他方では詳細な分別解体を行ない、それらに要する手間や労力、得られる解体材の品質などを測定・比較するもの。
同研究会材料研究グループが発表した「木造住宅における分別解体および構成資材の再資源化に関する実大実験~住宅構成資材の資源循環を企図して~」より、再資源化可能な状態で回収するための分別解体方法や、再資源化しにくい資材について等、解体廃材の可能性の検討を行なう。