不動産ニュース / 開発・分譲

2003/3/12

Jcity TOKYO「東京パークタワー」「神保町三井ビルディング」竣工式開催

竣工式神事(上)、三井不動産社長岩沙氏スピーチ(中)、川越理事より西松・大成・鹿島建設JVへ感謝状贈呈(下)
竣工式神事(上)、三井不動産社長岩沙氏スピーチ(中)、川越理事より西松・大成・鹿島建設JVへ感謝状贈呈(下)

 神保町一丁目南部地区第一種市街地再開発事業「Jcity TOKYO」(東京都千代田区神田神保町一丁目)の施行者である神保町一丁目南部地区市街地再開発組合(理事長:川越輝二氏)は12日、超高層分譲マンション「東京パークタワー(西棟)」と賃貸オフィスビル「神保町三井ビルディング(東棟)」の竣工式および「神保町三井ビルディング」内覧会を開催した。

 同事業は、神保町の書店街の南側、白山通りと千代田通りに挟まれた約2.5ヘクタールの敷地に、北・西・東の3棟により構成される大規模再開発事業。1987年の再開発準備組合発足以来15年を経て、今回グランドオープンを迎えた。総延床面積は約1400,000平方メートルで、主に権利者のためのオフィスビルである「神保町101ビル」(北棟)は2002年1月に竣工している。
 同事業には、三井不動産(株)が、権利者および保留床を取得する参加組合員として、また組合運営業務を受託する事業協力者として参画。住戸棟の「東京パークタワー」(地上29階建て)は、総戸数302戸のうち251戸を、同社が取得し分譲事業を実施。セキュリティやプランバリエーションなど顧客ニーズに応える商品企画を行ない、好調な販売結果をみせている。
 また、オフィス棟の「神保町三井ビルディング」は、「働く人にとって一番の場所であること」という同社が掲げる「ワーカーズファースト」の理念を実現したもので、ワンフロア約710坪を確保したオフィス空間、高度なセキュリティシステムとITインフラ、国際標準対応の9フィート以上の天井高に加え、偶数階は東側、奇数階は西側に2階吹き抜けのリフレコーナー(打ち合わせ・休憩コーナー)が配されるなど、快適な就業環境を実現。今般、満室にて稼動することとなり、同社では他の権利者所有床を一括賃借して同社所有床とあわせ、オフィスビル賃貸事業を行なっていく。
 また、同社は同再開発組合よりプロジェクトマネジネメント業務を受託してきたが、今後、プロパティマネジメントを受託して管理・運営を行なうほか、ノンアセットビジネスを実現するとともに、顧客に不動産に関するベストなソリューションを提供していく方針。
 竣工式につづいて開催された祝賀会で、神保町一丁目南部地区市街地再開発組合理事長・川越輝二氏は「勉強会の発足から18年、不可能だと思われた約200名の地権者の同意を経て竣工にいたったこと、約45万人もの人が関わったにもかかわらず無事故でかつ工期通りに進んだことに感無量である。これからは、地域への貢献のためにも新しいランドマークとしての役割を期待している」と語った。また、三井不動産代表取締役社長・岩沙弘道氏は「神保町や千代田区といった歴史のある“知の街”は、伝統を色あせさせず、時代にあった形で輝き続けていかなければならない。新しく住まう人、働く人が集まり、まちとして発展していくよう努めていきたい」と述べており、来賓の挨拶の中でも「周辺地域と連携して、住み続けられるまち、働き続けられるまち」として、今後の都市開発のモデルケースの役割を期待する声が目立った。

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