日本郵船(株)、三菱地所(株)、鹿島建設(株)は10日、共同で設立した特定目的会社を通じて推進する複合ビル「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1 地区)」(横浜市中区)を1日に着工したと発表した。
横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道」駅徒歩5分に立地。建設地は旧「横濱ビル」跡地で、横浜都心・臨海地域全体の都市再生に役立つ拠点として整備する。敷地面積約4,950平方メートル。地上21階地下1階建て。延床面積約7万平方メートル。オフィス、飲食店舗、展示場等で構成する。
建物の低層部は、隣接する歴史的建築物「横浜郵船ビル」の角面を継承したデザインを採用。外構は海岸通りから海側へ誘引するプロムナードを整備し、地区全体の回遊を促す。
また、災害時に地域の支援拠点とするため、帰宅困難者向けの一時滞留スペースを確保するほか、防災備蓄倉庫を整備する。災害時も継続して建物を稼働させることができるよう、浸水が想定される部分には建物設備は設置しないなど、BCPを考慮した計画とした。
竣工は2027年1月末の予定。