スターツ(株)が総合マネジメントを行なっている(株)ジャパンケアサービスグループは3月31日、東京都中央区が実施する「痴呆性高齢者グループホーム等整備・運営事業」におけるPFI事業の第二次(最終)審査において優先交渉権を取得したと発表した。
同事業計画は、中央区民の高齢期の多様なニーズに応えるべく、グループホームやデイサービスセンター、ヘルパーステーション、ケアハウス(ケア対応型高齢者用住居)などの高齢者介護福祉にかかわる複合施設を建設・運営するもの。同社においては、地域の新たな福祉の拠点作りに寄与する可能性、効率的な人員配置も考慮した施設計画、SPCの構成や緑化・環境共生への配慮などを含めた提案が総合的に高く評価された。
今後、中央区と基本協定書を締結し、2005年10月には介護事業を開始する予定。今回の事業の概要は、青年館跡地(東京都中央区佃)の約1,600平方メートルに建設されるSRC造9F建ての施設で、「地域への解放性、機能の充実、環境・健康への配慮」などを考慮した施設提案となっている。
なお、同事業についての同社の提案価格は、区の買取価格は21億2,896万5,000円(予定価格23億円)、事業期間中の施設維持管理修繕費の合計(事業期間中の単純合計、消費税含む)5億690万9,000円(予定価格8億円)。
同事業は、スターツおよびスターツグループにとっては、市川第7中学校建て替え事業(千葉県市川市)に続き、2件目のPFI事業権獲得案件。同社および同グループでは、今後もPFI事業の本格的な展開を行なっていくとしている。