(株)東京カンテイは30日、「3大都市圏マンション価格インデックス」を発表した。
同インデックスは、同社に登録されている新築マンション価格と直近1年間に発生した中古マンション売事例を竣工、地域、専有面積帯で区分し、分譲時の価格を100として、現在の価格水準を指数化したもの。
これによると、バブル期(1988年~1992年)の価格はおおむね購入時価格の4割以下の価格水準となっている。しかしながら、1986年以前の物件は、ほぼ8割の価格を維持。特に首都圏では、1985年以前の100平方メートル超の物件が、購入時以上の価格で流通されていることがわかった。なお、専有面積の広い物件ほど値下がりしにくい傾向も明らかになり、バブル期以降についてはほぼ新築時の価格と同水準を維持している。
なお、近畿圏においては、首都圏と比べ相対的に10~20ポイント低い価格水準となっており、中古流通時の下落率が高くなっている。また中部圏は、指数にばらつきが小さく、平準化。専有面積の大きい物件については、戸建てとの競合があるためか、首都圏と比べると低い価格水準となっている。