国土交通省国土計画局は14日、地理情報システム(GIS)の普及と活用の推進を目的に、「GIS利用定着化事業」を実施すると発表。この一環として、「GIS利用の定着化に関する実証調査」の企画提案を募集する。
「GIS利用定着化事業」とは、多数の一般ユーザーによる利用を通じてGISの利用によって得られる利便性の向上や国民生活の質の向上を生活感覚で明らかにし、社会と生活へのGIS利用の定着を図るべく実施されるもの。
この一環として、国民生活に直接関わるさまざまな場面におけるGIS利用の定着化のプロセスと、多数の一般ユーザーによる利用等による試行実践を通じてGIS利用の定着を実現するための企画案を募集する。提案対象は、一般家庭における不動産や医療・福祉、NPOにおける環境やまちづくり、自治体における対住民サービスなどで、実施期間は2003年度から2004年度を想定したものとする。
審査は、学識経験者等で構成された審査委員会による書類選考とし、採択企画案は国土交通省ホームページ上において12月上旬頃に発表。当選案については、当該企画の提案者を業務受託とする「GIS利用の定着化に関する実証調査(仮称)」を今後3年間(予定)にわたって実施する。
企画書提出締切は2003年11月14日(金)正午必着。その他詳細は、国土交通省国土計画局GISホームページを参照のこと。