国土交通省では、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく住宅性能表示制度において、住宅性能表示事項である「室内空気中の化学物質の濃度等」の測定対象物質からアセトアルデヒドを除外するために、表示・評価の共通ルールである「日本住宅性能表示基準」および「評価方法基準」の変更を予定。
変更基準を策定するに際し、基準の変更案について、広く国民から意見を募集すると発表した。
住宅性能表示制度においては、2001年8月より、室内空気中の化学物質の濃度を測定し、その結果を測定条件とともに住宅性能評価書において表示している。この測定対象物質には、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、アセトアルデヒドが規定されているが、この度、WHOが規定したアセトアルデヒドの指針値について、従来の0.03ppmから0.17ppmに数値を訂正する動きがあることが分かった。
こうした動きに対応し、厚生労働省でも、アセトアルデヒドの指針値の再検討準備に着手。アセトアルデヒドの指針値の見直し等に起因する住宅市場の混乱の発生等を防止すべく、住宅性能表示制度における室内空気中の化学物質濃度の測定対象物質から、アセトアルデヒドを当面除外することとした。
意見募集の詳細は以下のとおり。
募集対象:「日本住宅性能表示基準(変更案)」、「評価方法基準(変更案)」
募集期間:2004年2月3日(火)~3月3日(水) 17:45必着
募集方法:〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3
【E-mail】seisan@mlit.go.jp
【FAX】03-5253-1629
【宛先(共通)】
国土交通省住宅局住宅生産課 パブリックコメント担当 宛
※「日本住宅性能表示基準・評価方法基準の変更案に対する意見」と明記すること