野村不動産（株）は16日、不動産会社のメールマガジンでは業界初となる、動画形式を使った情報配信を開始すると発表した。
同ムービーメールサービスでは、Macromedia社のWebコンテンツ作成ソフトで制作した音声や動画を、メール内で閲覧することが可能。通常、音声や動画を添付すると、ファイルサイズが大きくなるために受信者側の負担も大きく、メールマガジンには不向き。しかし、同社では、ストリーミング（受信しながら再生する方式）配信の技術をもった（株）アゼスト（東京都千代田区、代表取締役：香取徹氏）と共同で開発を行なうことによって、今般のムービーメール配信を可能としたもの。
従来、不動産物件情報では静止画が一般的だったが、同サービスでは、マンションのCGや周辺環境の動画などを配信していく。配信第1号となる「武蔵野ガレリア」では、CGを用いた立体的な画像などを使い、従来の静止画メールでは表現しきれず、複数画面の閲覧を必要とした豊富な情報量を1つのメール画面内で表現している。なお、今回の配信メールは、Web上の画像イメージとして、同社ホームページ（http://www.nomura-re.co.jp/streaming/m-galleria/）で閲覧することができる。
同社では、首都圏の契約者のうち、インターネット経由での契約者数が全体の23％を超え、そのうちの4割をWeb会員が占めていることから、インターネット媒体による契約者は今後も増加すると予想。引き続き、ユーザーから支持されるとともにマーケットにインパクトを与えるインターネットサービスを強化していくとしている。
