不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2004/4/22

旭化成ホームズ、長期固定の住宅ローンを提供する新会社設立

 旭化成ホームズ(株)は、自社の供給する戸建て住宅「ヘーベルハウス」を購入する顧客に、証券化手法による長期固定金利型住宅ローンを提供する「旭化成モーゲージ(株)」(東京都新宿区、代表取締役社長:河村秀昭氏)を、2004年2月23日に設立。
 東京都に申請していた貸金業の登録が4月15日に完了したことを受け、22日、記者発表を開催した。

 旭化成モーゲージは、旭化成ホームズの100%出資会社で、低利な長期固定金利型住宅ローンを提供することを目的に作られたもの。
 証券化を行なう枠組みは、同社がオリジネーター(実際にローンを組成し、貸し出す会社)兼サービサー(実際に回収にあたる会社)、アレンジャー(証券化の枠組み全体の構築をコーディネートする会社)兼信託受託予定者には住友信託銀行(株)、格付け機関にはスタンダード・アンド・プアーズとなっている。
 事業内容は、証券化を前提とした住宅ローンの貸付事業、住宅ローン債権の回収業務、住宅ローンに関連する生損保商品の代理店業務。

 旭化成ホームズの代表取締役社長・岡本利明氏は、会見で「独自の路線を持つことで、マーケットの中でより購買力を高められ、ロングライフ住宅との整合性もとれる。ローコストでオペレーションもでき、顧客の多様なニーズに対応していきたい」と話した。

 事業計画は初年度で300件程度の融資件数を目標として、5年後には年間約1,300件程度の融資件数を達成、融資残高を1,000億円程度として6億円強の利益を見込んでいる。 
 なお、住宅金融公庫の証券化支援事業への参加についても手続きの準備に入っている。

 人員は当初、20名程度でオペレーションを行なう予定。また、ローンの書類の取次ぎについては、旭化成の営業マンが担当する。業務開始は2004年10月1日からの予定。

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