(株)ディックスクロキは2日、都内で事業戦略についての説明会を開催。併せて、このほど竣工した賃貸マンション「Wald Park(ヴァルトパーク)」(東京都品川区、総戸数29戸)の見学会を開催した。
福岡県で事業展開する同社は、2001年10月に東京事務所(現在の東京支店)を設置し、積極的に東京での営業展開を図っている。
今回の説明会では、同社代表取締役社長の黒木透氏が東京支店における最新のファンド向け物件として「Wald Park」を紹介。同物件は、JR京浜東北線「大森」駅徒歩4分、京浜急行急行「大森海岸」駅徒歩6分に位置し、品川・汐留・お台場といった新オフィス街へのアクセスが良いことから、都心に通勤する上場企業の単身サラリーマンなど、比較的高所得で底堅い需要のある層をターゲットとして商品化された。
鉄筋コンクリート造10階建てで、専有面積24平方メートル~30平方メートルのスタジオタイプ29戸を用意。月額8万4,000円~10万6,000円の賃料設定で、3月5日の入居開始に対し、1月末時点で満室となっている。
また、福岡市場に関しては、九州中心都市として商業が集積され若年人口にとって魅力ある都市となっていること、および中国に近く国内の製造業が相次いで進出していることなどから、九州の中でも福岡への人口の一極集中が起こっていると説明。そうした背景から、ファンドが福岡市場に注目していると述べた。
そのような中同社では、表面で8%という高い利回り、95%超の高入居率、その入居率を支える立地・間取り・環境などにより差別化を図り、2004年3月期までの累計販売実績133億円を達成。今後は高層化、公開空地の活用などでいっそうの差別化を図るとしており、すでに福岡市内では初となる、30階建ての超高層マンション「(仮称)港タワーマンション」(福岡市中央区、総戸数214戸)の開発を進めている。
なお、中長期展望として、名古屋・大阪の物件開発に向け、用地情報の収集を進めており、2005年3月期において名古屋・福岡の既存物件を私募ファンドに組み込む予定。また、ビジネスホテルのリフォームや商業ビルの開発など、非レジデンシャル物件にも年間2~3棟のペースで取り組み、ノウハウを蓄積していく考え。