(株)不動産経済研究所は15日、首都圏・近畿圏の「2005年2月度のマンション市場動向」を発表した。
これによると、首都圏における新規発売戸数は7,181戸(前年同月比▲13.0%、前月比105.9%増)であった。1戸当たりの平均価格は4,079万円となり、前年同月比で1戸当たり121万円(2.9%)のダウン。1平方メートル当たり単価は2.6万円(4.6%)ダウンとなった。契約率は80.6%(前年同月比0.1ポイントアップ、前月比12.4ポイントアップ)。
2月末現在の翌月繰越販売在庫数は6,643戸(前月比▲535戸)。即日完売物件は、「パークハウス本郷三丁目」1期(文京区、20戸、平均4,116万円、平均2.75倍、最高11倍)など27物件、1,618戸。
20階以上の超高層物件は、22物件1,158戸、契約率は91.5%であった。
なお、2005年3月の発売戸数は9,500戸前後となる見込み。
近畿圏における新規発売戸数は3,361戸(前年同月比▲18.6%、前月比313.9%増)で、契約率は73.4%(同▲5.1ポイント、同8.3ポイント増)。1戸当たり平均価格は3,141万円(前年同月比▲2.8%)と前年同月比で9ヵ月連続、1平方メートル当たり単価も0.1万円(同▲0.2%)で4ヵ月連続のダウンとなった。
2月末現在の継続販売在庫数は4,136戸(前月比96戸増)。即日完売物件は、「セントプレイス大阪」1期1次(大阪市、214戸、平均3,668万円、平均1.5倍、最高9倍)をはじめとする22物件912戸。
市況の特徴としては、販売在庫の順調な減少がみられるほか、大阪都心への一極集中がさらに進んでいることなどが挙げられる。
なお、2005年3月の発売戸数は3,900戸程度の見込み。