大和ハウス工業(株)と東陶機器(株)は28日、自宅で健康チェックができる在宅健康チェックシステム「インテリジェンストイレ」を共同で開発、2005年4月5日の発売に先駆け、記者発表会を開催した。
インテリジェンストイレは、大和ハウス工業(株)が取り組んでいるホームネットワーク技術(ソフト)とTOTOの持つ健康チェック技術(ハード)の融合により実現した在宅健康チェックシステム。
「尿糖値・血圧・体脂肪・体重」の4つを測定することができ、自宅での健康チェックの習慣付けを働きかけ、増大する生活習慣病などの改善を促すものとなっている。
また、測定したデータは住宅内のホームネットワークを活用して、トイレの計測機器と接続したパソコンに保存できる。
健康管理ソフト「健康かんりくん」は、月や年単位でグラフ化し、ビュジュアルで確認できるうえ、グラフ表示以外にも、運動や食事のアドバイス、食事内容を元にカロリー計算などが行なえる。
各測定機能は、トイレ空間にビルトインされた設計で、尿糖値測定器は便器にセット、血圧計は便器横のカウンターに収納されている。また、体脂肪計は手を洗ったあとに計ることができるよう、手洗い器上部に設置。
販売価格は、戸建住宅の場合で、標準的トイレの価格+「38万円~56万2,000円(税別)」。
なお、販売地域は全国、初年度販売目標は5,000台としている。
大和ハウス工業代表取締役会長の樋口武男氏は、自らの病院に通った体験を機に「家庭で事前に生活習慣病を予防できないかと思い、取り組んできた」と会見で述べ、東陶機器(株)代表取締役会長の重渕雅敏氏は、「健康管理を行なうなど、トイレをホームクリニックにしたいと考えた。新しい生活革命を共同で組んでいきたい」とコメントした。