住友林業(株)は13日、「2005年3月期決算(単体・連結)」を発表した。
当期(2004年4月1日~2005年3月31日)単体業績の売上高は5,988億5,300万円(前期比4.8%増)、営業利益は139億9,100万円(同▲4.4%)、経常利益は154億7,700万円(同0.8%増)、当期純利益は71億3,600万円(同▲8.6%)となった。
また連結業績(対象46社)の売上高は7,231億9,300万円(同7.3%増)、営業利益は184億6,600万円(同5.1%増)、経常利益は186億9,200万円(同9.5%増)、当期純利益は80億1,400万円(同▲18.8%)であった。
セグメント別にみると、木材・建材流通事業では、マーケットシェアの拡大を図る一方、競争激化と再編が加速する中、主要取引先と関係を強化。また、リスク低減のため、在庫管理と与信管理を徹底した。また、地場の優良工務店を積極的に支援するなど行ない、新築住宅事業における国産材利用の拡大を推進した。建材製造事業では、国内で建材製造を行なう(株)住友林業クレストではコストダウンと収益性の向上を、環太平洋地域を中心に生産拠点を展開する海外の建材製造事業においては、全体として好調に推移。また、韓国の大手建材メーカーグループである東和ホ-ルディングスと業務提携を行なった。それらの結果、売上高3,016億9,600万円(前期比8.9%増)、営業利益46億1,500万円(同21.0%増)となった。
住宅および住宅関連事業では、木造軸組工法による新築住宅事業では一次取得者層への対応として、販売用土地を積極的に入手し、「Super Natural Paine」や「GODAI Navia」を開発、首都圏において国土交通大臣の認定を取得した木造フレームによるラ-メン構造工法の「Proudio-BF」を発売するなどした。また、三大都市圏を中心に体験型博覧会「住まい博」を通じて集客、販売を推進した。また、不採算事業の見極めから木造ユニット新築住宅事業からは撤退、ツ-バイフォ-新築住宅事業では中高級層ターゲットへの戦略転換が業績に反映されなかったとして受注減、その他、北米住宅事業では52棟の分譲住宅を販売、また、中国での住宅事業進出の足掛かりとしてのパラゴン社に資本参加するなどした。これらの結果、売上高4,180億3,100万円(前期比6.2%増)、営業利益175億3,000万円(同2.2%増)となった。
なお、なお次期(2006年3月期)については、連結ベースで売上高7,450億円、経常利益210億円、当期純利益120億円を見込んでいる。