(株)東京カンテイは19日、2006年5月度の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格月別推移」を発表した。
同調査のデータは、同社に登録された中古マンション(ファミリータイプのみ)の売り希望価格を各行政区単位ごとに集計・算出し、その平均単価を一般的なファミリータイプ価格に即するよう70平方メートル換算したもの。
これによると、5月の首都圏全体の中古マンション価格は2,566万円(前月比5.5%増)と大きく上昇し、ほぼ3月の水準に戻った。もっとも前月には同▲5.7%と下落しており、1月以降上昇と下落を交互に繰り返しているが価格水準自体に大きな変動はない状況だ。
首都圏は、都県別に見るといずれも前月比上昇しており、特に東京都の3,194万円(同3.7%増)、千葉県の1,681万円(同5.3%増)が際立っている。
これに対して、近畿圏全体は1,638万円(前月比0.4%増)と上昇。府県別では、大阪府は1,725万円(同▲1.3%)とやや弱含んだが、兵庫県は前月同値の1,560万円と安定している。
他方、中部圏全体は、1,376万円(同0.8%増)と上昇。価格は3月以降緩やかながら上昇傾向に入った。県別では、愛知県も1,406万円(同1.1%増)と3ヶ月連続で対前月比上昇した。
また主要都市別では、首都圏は、横浜市が2,319万円(前月比0.3%増)、千葉市が1,649万円(同1.0%増)と上昇。半面、東京23区は3,428万円(同▲0.7%)、さいたま市が1,921万円(同▲1.2%)と下落した。変動幅はいずれも1%程度の範囲内と小さく、首都圏の主要都市の価格は概ね安定している。
近畿圏では、大阪市は4.8%上昇した前月の反動から1,912万円(同▲3.5%)とほぼ3月の水準に戻った。また、神戸市も1,547万円(同▲2.0%)と下落した。近畿圏全体の価格は極めて安定しているが、主要都市ではやや下落傾向が認められる。
一方、中部圏は、名古屋市の価格は上昇し1,579万円(同1.4%増)となった。3ヶ月連続で対前月比上昇しており、価格は明らかに上昇傾向となっている。