積水化学工業(株)は11日、2005年度における同社グループの環境およびCSR(企業の社会的責任)活動実績をとりまとめた報告書「環境・社会報告書 2006」を発表した。
同報告書の主な内容は「環境」、「CS品質(製品)」、「人材」の3つ。
「環境」については、05年度で終了した「環境中期計画STEP-2005」(03~05年度)において、環境配慮型製品売上高が30.4%増えたことを報告。さらに08年度に環境貢献製品売上高を25%に拡大するほか、事業活動におけるCO2発生量を8%削減(1990年比)することなどを盛り込んだ新たな新環境中期計画「環境トップランナープラン」(06~08年度)において、環境と経済性を両立させた環境経営実現に向け、あらゆる事業プロセスにおける環境配慮を徹底するとしている。
「CS品質」については、経営トップが自らユーザーに直接意見を聞く「CAT(Customer And Top)ミーティング」などをスタート。ユーザーの声を徹底して活用する独自の「CS品質経営」を推進した。06年度以降も、「モノづくり革新」、「風土革新」の2つを全社に徹底させていく方針。
CSR担当・伊豆喆次氏(専務取締役)は「CSRは持続的成長の源である、これからは多くのステークホルダーとの対話を重ね、新たなニーズを捉えさらなる成長につなげていきたい」と語った。