住友不動産(株)はこのほど、同社が一括賃借しているオフィスビルの賃借人との間で係争中だったサブリース賃料減額訴訟の和解が成立したことを明らかにした。これにより、同社とビル賃借人との間のサブリース訴訟すべてが解決したという。
今回、和解した訴訟は、1995年提起されたもの。東京高等裁判所の和解勧告を双方で受け入れ、同社が賃借人に支払う賃料を過去および将来にわたり減額。同社は、支払い済み賃料との精算額相当16億4,200万円を拠出する。賃料額は未公表。
同訴訟は一審では一切の賃料減額が認められなかったが、二審では一転賃料減額が認められるなどその判断が分かれ、最高裁で賃料減額が認められたものの、賃料額を巡り高裁に審理差戻しとなっていた。
なお同社は、すでにこの支払いに関する未払い金31億2,700万円を計上しており、今回確定した支払いとの差額14億8,500万円を、2007年3月期決算で特別利益に計上する。