(社)不動産協会と(社)不動産流通経営協会は9日、東京都港区のホテルオークラで新年賀詞交歓会を開催した。
冒頭、挨拶にたった不動産協会理事長・岩沙弘道氏は「わが業界は、空室率が低下しているビル市場、売れ行きも好調な分譲マンション市場、堅調な中古市場、40銘柄・資産規模4.5兆円を超えたJREIT市場などいずれも好調。都心部を中心に地価も上昇している。これは、官民一体による都市再生への取り組みや数々の税制支援のおかげであり、ようやく不動産市場も正常化に向かいつつある」と語ったほか、2007年度税制改正についても「業界の要望がほぼ通った。厳しい財政状況の中で、住宅・不動産市場を政策的に後押しするという姿勢は高く評価したい」とした。
また同氏は、今年の業界のテーマとして(1)不動産と金融との融合に伴う投資市場ルール適正化への対応(2)都市・地域再生の継続的発展による魅力ある都市再構築(3)消費税率見直しに伴う住宅の取扱について、海外の事例などを踏まえた適正な対応を求めること、などを挙げ、「われわれ業界で、内需主導による経済の持続的成長に寄与したい」とした。