積水化学工業(株)は、CO2削減に向けた取り組みを、さらに強化する。2007年度から「環境関連設備投資促進制度」を導入。日本政策投資銀行による「環境格付け融資」を30億円受けるなどして、CO2削減を推進する。
「環境関連設備投資促進制度」は、CO2削減量を金額計算し、その削減額を4年間にわたり会社が負担するもので、削減されるCO2の排出権取引相場にさらにプレミアムを乗せ計算することで、CO2削減を加速する。
同社のCO2削減進捗状況は、2006年度で1990年比7%削減と順調に推移している。ただし、今後の生産量の伸びを考えると、自社目標である「2010年までに90年比10%削減する」を達成するには、1万4,000トン分の対応が不足していると試算された。そこで、この不足分を自力で削減するため、「環境関連設備投資促進制度」等による環境設備投資を行なうこととしたもの。