三菱地所(株)は、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモが開発した「多拠点型ビル管理用通信システム」を19日に竣工する新丸の内ビルディングに導入、その後も「丸ビル」「大手町ビル」「岸本ビル」といった丸の内地区の4ビルに導入していく。
同システムはドコモが提供するFOMA/無線LANデュアル携帯電話「N902iL」を利用した無線IP音声システム「PASSAGE DUPLE(パッセージ・デュプレ)」と同社が51%出資している丸の内ダイレクトアクセス(株)により丸の内に構築された光ファイバーネットワークを結びつけるもの。
FOMAの機能に加え、導入された複数のビル間において無線IP技術による内線通話が可能となり、災害発生時などに緊急連絡手段として活用することができる。
なお、複数のビル間で導入するのは初めての事例となる。
同システムの導入は、三菱地所とドコモが2002年9月に基本合意した丸の内地区における最先端ITモバイル化実現に向けた共同検討事項の一つで、現在も「作業届エキスパートシステム(仮)」などの開発を進めているとしている。