



東京建物(株)は、福島県・羽鳥湖畔の大規模リゾート施設「羽鳥湖高原レジーナの森」(福島県岩瀬郡天栄村)を、4月28日にリニューアルオープンするのに先がけ、21日、関係者や地元住民などを集めての竣工披露式典が行なわれた。
同施設は、東北新幹線「新白河」駅北西22kmに位置する、総開発面積約200万平方メートルに及ぶ大規模リゾート施設。同社は、1973年に土地を取得、94年から温泉付き別荘販売を開始。以後、オートキャンプ場や温浴施設などを開設し、年間20万人が利用するリゾート地になっていた。しかし、施設の陳腐化もあり集客力が低下傾向にあったため、大規模リニューアルに踏み切り、2006年9月から工事に着手していたもの。
今回のリニューアルは、自然環境の効率的活用、融合をテーマに実施。(1)森林の中に設けた、半球ドーム型コテージ「オルサ」50戸(2)森に囲まれた広さ2,000平方メートルの温泉施設「彩光の湯」(3)プールやジャグジーなど8種類のお風呂が楽しめる温浴施設「ガーデンスパ」なおどぉ新設したほか、レストラン「ラ ピーナ」の増席(260席)などを実施。日帰り・宿泊機能とも、大幅に拡充されている。
式典で挨拶に立った同社代表取締役社長の畑中誠氏は「私がリゾート担当スタッフとしてこの地を訪れたのが、昭和49年。細い山道をジープで登り、橋の無い川を舟で渡ってきた。その地を福島国体のテニス会場として開発したのが平成6年。以来、温泉、オートキャンプ場などの開発を進め年間20万人が訪れるリゾート地としてきたが、最近は一部施設が陳腐化していた。今回のリニューアルは、人と自然との共演をテーマに、施設を利用した人々に感動を与えられるようなものをめざしている。宿泊人員も112名から228名に増やし、年間60万人の利用をめざしていく。地元、天栄村の一員として、村や県の観光政策とリンクし、その発展に向け努力していきたい」と話した。
また、来賓として挨拶した天栄村村長の兼子 司氏は「バブルが崩壊して厳しい時代が続いてきたが、日本経済も回復の兆しが見える中、今回のリニューアルは時機を得たものといえる。今後は、周辺の整備を官民が一体となって進め、村への集客に力を入れていきたい。この施設が、村の発展に寄与することを期待したい」と述べた。