東京建物(株)は21日、東京都多摩市所在の多摩ニュータウン内にある「諏訪2丁目住宅」(総戸数640戸)の建て替えに関して、建て替え事業協力者に選定されたと発表した。
多摩ニュータウン内の分譲住宅の建て替えは本件が初で、一括の建て替えとしては日本全国で最大規模となる。
「諏訪2丁目住宅」は、小田急線「小田急永山」駅、京王多摩線「京王永山」駅から徒歩5~6分に位置。1971年(昭和46年)から入居が開始された団地で、6.4ヘクタールの敷地に5階建ての分譲マンション23棟で構成されている。近年、建物・設備の老朽化や住民の高齢化などの問題が生じ、建て替え計画が浮上したもの。
同社は事業協力者として、建て替え事業を単なる不動産の建て替えではなく「街」やコミュニティの再生と捉え、「多摩ニュータウン・ルネッサンス構想」~人に優しい「街」づくり~をコンセプトに、子どもから高齢者まで安心・安全に暮らせる活気と魅力ある「街」づくりを行なうとしている。
具体的には、「Brillia多摩センター」(東京都多摩市)などの供給実績を生かし、豊かな自然のある恵まれた住環境を維持しつつ、バリアフリーや防犯・防災に配慮した「安心・安全で高齢者に優しく、機能性の高い」高付加価値マンションを実現し、さらに建て替え期間中や入居後において、高齢者や体の不自由な人たちが安心して暮らせるようなソフト面の工夫をしていく方針。
また、同事業は「マンション建替え円滑化法」に基づく事業スキームを基本とし、全員合意の事業推進をめざす。住宅建設にあたり増えた住戸については、同社が取得し、一般分譲する予定。