(社)全国宅地建物取引業協会連合会は30日、第3回「不動産の日アンケート」調査結果を発表した。同調査は、9月23日の「不動産の日」にちなんで行なったもの。今回は、9月1日の「防災の日」を前に、防災をテーマに全国1,030名のユーザーをアンケート調査した。
「日頃、防災対策を講じているか」との問いでは、56.2%のユーザーが「講じている」と答え、半数以上が何らかの備えをしていることが分かった。講じている防災対策は、「飲料水・食料の備蓄」34.6%をトップに、「防災用品の常備」24.3%、「家族間で避難場所を決めている」18.8%、「学校・勤務先から、自宅・避難場所までの徒歩ルートの把握」12.1%などが続く。
しかし、「災害の被害の少ない地域へ移住を考えたことがあるか」という問いには、「考えていない」が67.5%に達したほか、「災害に備えた防火、耐震機能を強化したリフォームや住み替えを考えたことがあるか」という問いでも「考えていない」が58.8%と大多数を占め、災害に対する意識はあっても具体的な行動にまでは及んでいない傾向がうかがえた。