森ビル(株)は8月30日、六本木ヒルズ(東京都港区)にて総合震災訓練を実施した。
同社では「逃げ出す街から逃げ込める街へ」のコンセプトのもと、周辺地域の防災拠点となる安心・安全なまちづくりに取り組んでおり、毎年、全社員が参加して、被災時におけるテナントや入居者、周辺地域住民の安全確保や、ビル機能の早期回復に向けた活動訓練を実施している。
今回は、周辺地域の子供たちにも震災に対する心構えや対策を考える機会となるよう、震災訓練の実施日を夏休み期間中に設定し、子供たちが参加できる体験訓練を実施。子供14名とその保護者計23名が参加、出血時の応急手当や、火災時の煙の中での避難、起震車での震度6の揺れなどを体験した。
同社では、震災時の対策設備や人的体制の整備など、ハード・ソフト両面から安全レベルの向上を進めるとともに、体験訓練や防災意識啓発の機会を積極的に創出していきたい考え。