積水化学工業(株) 住宅カンパニーは3日、ユニット住宅「パルフェ・マスターデザイン2.0」の発売に伴い、同社で記者発表会を開催した。
同社では「地球環境にやさしく60年以上安心して快適に住み続けることのできる住まいの提供」を事業理念に「環境」「快適」「安心」をキーワードとした商品開発を進めている。今回発売する「パルフェ・マスターデザイン2.0」は、2006年に発売した主力商品「パルフェ・マスターデザイン」の耐震性能(安心)、省エネ性能(環境)、空気温熱性能(快適)をバージョンアップさせた商品となっている。
耐震性能については、ボックスラーメン構造に新たに高性能耐力外壁を採用した複合型地震動吸収システム「GAIASS」を開発。建物外周部を覆っている外壁に耐震要素を持たせることで、耐震性能を向上させた。また、品確法の耐震・耐風最高等級である「3-3-2(耐震倒壊防止、耐震損傷防止、耐風)」を通常プランで取得することが可能となった。
省エネ性能では、次世代省エネ基準を大きく上回るC値(隙間相当面積)≦2.0平方センチメートル/平方メートルを実現、また、Q値(熱損失係数)についても鉄骨系住宅メーカー最高水準の環境性能「CLASS2.0」を標準化。これにより温熱・空気環境のコントロールが容易となり、1年を通した快適な住み心地を実現させた。
空気温熱性能では、全館暖房システム「ウォームエアリー」、床下蓄熱暖房システム「ウォームファクトリー」に加え、新たに加湿システムを開発。冬場の湿度が維持できることから、肌や喉の乾燥を防止することが可能となる。
同社プレジデントの東郷逸郎氏は会見で「『パルフェ・マスターデザイン2.0』では販売価格の変更を行なわずに、“安心”を中心に3つの強みをバージョンアップさせた。同商品の発売を機に下期決算では受注高を前年比プラスにしていきたい」などと述べた。
価格は3.3平方メートル当たり66万3,000円(税込)から。10月6日(土)から全国(沖縄・一部地域を除く)で発売する。年間5,000棟の販売を計画している。