(財)東日本不動産流通機構は25日、2007年1年間の首都圏不動産流通市場動向を発表した。
中古マンションの成約件数は、2万8,498件(前年比▲3.0%)となり、5年ぶりに前年同期を下回った。成約物件の1平方メートル当たり単価は、首都圏平均で38.63万円(同11.4%上昇)。4年連続の上昇となり、東京都、横浜・川崎地域は2ケタの上昇となった。成約物件価格は2,480万円(同10.9%上昇)で、5年連続で前年を上回った。成約物件の平均専有面積は64.22平方メートル(0.4%縮小)で大きな変動はなく、平均築年数は、16.93年(前年17.07年)で築浅へシフトしている。
戸建て住宅の成約件数は1万3,535件(前年比▲10.0%)。1万4,000件を下回ったのは、1993年の1万2,431件以来14年ぶり。新築・中古別に見ると、中古は、9,592件(同▲10.4%)、新築は3,943件(同▲9.0%)で、中古が2ケタ台の大幅な減少となった。成約物件価格は3,533万円(同5.7%上昇)で2年連続の上昇。中古は3,325万円(同5.7%上昇)、新築は4,038万円(同5.5%上昇)とともに前年を上回った。成約物件を価格帯別に見ると3,000万円以下が全体の46.6%(前年51.0%)に縮小、5,000万円超7,000万円以下が11.0%(同8.7%)と拡大している。
100~200平方メートルの土地の成約件数は、3,511件(同▲11.1%)で4年連続で前年を下回った。成約物件の1平方メートル当たりの単価は首都圏で平均23万8,000円(同9.0%上昇)で3年連続で前年を上回った。成約物件価格は、3,451万円(同9.3%上昇)。成約物件を価格帯別に見ると、3,000万円以下の比率は全体の57.9%(前年63.1%)と、低価格物件への需要は依然高水準だが、若干縮小。一方で、5,000万円超の取引が17.2%(前年13.8%)と拡大しており、高額物件に対する需要が生じていることがわかる。