サンフロンティア不動産(株)は9日、2008年3月期決算を発表した。
当期(07年4月1日~08年3月31日)の連結売上高は481億5,000万円(前年同期比36.6%増)、営業利益69億6,000万円(同▲20.1%)、経常利益63億4,600万円(同▲23.4%)、当期純利益36億5,000万円(同▲24.8%)。
不動産再生事業におけるリプランニング事業では、今期は47棟を売却し、411億400万円(同31.5%増)を計上した。しかし、在庫11棟・13億3,200万円のたな卸資産評価損、さらに17棟・17億8,400万円の売却損を前倒しで計上。賃貸ビル事業は安定的に稼働したものの、事業全体の売上高は440億6,300万円(同34.9%増)、営業利益は54億3,200万円(同▲36.2%)の減益となった。
不動産サービス事業における仲介事業では、不動産再生事業における商品化と仕入れ・販売に注力したものの、売上高9億4,000万円(同▲2.3%)と若干の減収に。しかし、プロパティマネジメント事業などが堅調に推移した結果、売上高17億1,900万円(同4.4%増)、営業利益5,600万円(同51.1%増)となった。
同日開催の発表会の席上、代表取締役社長の堀口智顕氏は「今後は、ビル事業に特化し、スピード再生に徹底的にこだわりたい。特に、リーシング営業力を生かし、中小オフィスビル市場が成熟しているエリアをターゲットに集中的に展開していく」と語った。また、リプランニング事業の中の新規開発事業を4本目の柱に据え、1年以内に部門化する計画も明らかにした。
なお、次期については連結売上高570億円、営業利益76億円、経常利益65億円、当期純利益37億円を見込んでいる。