不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/10/31

賃貸事業が順調に推移/三井不動産09年3月期第2四半期決算

 三井不動産(株)は30日、2009年3月期第2四半期決算を発表した。

 当期(08年4月1日~9月30日)の連結売上高は6,145億3,200万円、(前年同期比3.4%増)、営業利益は709億5,000万円(同11.3%増)、経常利益598億1,100万円(同4.3%増)、四半期純利益320億6,800万円(同▲13.0%)となった。

 「賃貸」セグメントでは、前期に竣工稼動した「グラントウキョウノースタワー」(東京都千代田区)や、当期に新規開業した「三井アウトレットパーク 入間」(埼玉県入間市)等に加え、既存オフィスビルの賃料改定にも成功。首都圏オフィスビルの空室率も1.6%と低水準で推移し、売上高2,633億8,400万円、営業利益519億4,800万円となった。
 「分譲」セグメントでは、個人顧客向け住宅分譲において、計上戸数が前年同期比で減少したものの、付加価値の高い都心物件を計上したことなどにより、増収増益となった。一方、投資家向け分譲においては収益計上が下期に偏るため、全体では売上高1,241億円、営業利益104億5,800万円となり、減収減益となった。
 「仲介・販売受託・コンサルティング」セグメントでは、法人向け仲介事業の取扱高が減少したものの、コンサルティング事業において、大型のインセンティブフィーの計上があったため、売上高401億1,500万円、営業利益118億1,700万円となった。

 なお、併せて開催された決算説明会の席上、同社経理部長の弘中 聡氏は「市場環境の変化があるものの、住宅市場の構造に変化はない。顧客のニーズにマッチするものを供給することで、今後も成長路線を描いていきたい」と述べた。

 なお、通期予想については、事業環境の変化から期初予想を修正。連結売上高は1兆5,000億円(前回発表比▲300億円)、営業利益1,900億円(同▲100億円)、経常利益1,650億円(同▲100億円)、当期純利益900億円(同▲50億円)に下方修正しているものの、過去最高益を見込んでいる。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。