三井不動産(株)は30日、2009年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(08年4月1日~9月30日)の連結売上高は6,145億3,200万円、(前年同期比3.4%増)、営業利益は709億5,000万円(同11.3%増)、経常利益598億1,100万円(同4.3%増)、四半期純利益320億6,800万円(同▲13.0%)となった。
「賃貸」セグメントでは、前期に竣工稼動した「グラントウキョウノースタワー」(東京都千代田区)や、当期に新規開業した「三井アウトレットパーク 入間」(埼玉県入間市)等に加え、既存オフィスビルの賃料改定にも成功。首都圏オフィスビルの空室率も1.6%と低水準で推移し、売上高2,633億8,400万円、営業利益519億4,800万円となった。
「分譲」セグメントでは、個人顧客向け住宅分譲において、計上戸数が前年同期比で減少したものの、付加価値の高い都心物件を計上したことなどにより、増収増益となった。一方、投資家向け分譲においては収益計上が下期に偏るため、全体では売上高1,241億円、営業利益104億5,800万円となり、減収減益となった。
「仲介・販売受託・コンサルティング」セグメントでは、法人向け仲介事業の取扱高が減少したものの、コンサルティング事業において、大型のインセンティブフィーの計上があったため、売上高401億1,500万円、営業利益118億1,700万円となった。
なお、併せて開催された決算説明会の席上、同社経理部長の弘中 聡氏は「市場環境の変化があるものの、住宅市場の構造に変化はない。顧客のニーズにマッチするものを供給することで、今後も成長路線を描いていきたい」と述べた。
なお、通期予想については、事業環境の変化から期初予想を修正。連結売上高は1兆5,000億円(前回発表比▲300億円)、営業利益1,900億円(同▲100億円)、経常利益1,650億円(同▲100億円)、当期純利益900億円(同▲50億円)に下方修正しているものの、過去最高益を見込んでいる。