すてきナイスグループ(株)は20日、2009年3月期第2四半期決算業況の説明会を開催。今後の不動産事業等について、代表取締役社長・平田恒一郎氏が解説を行なった。
当期(08年4月1日~9月30日)の同社不動産事業は、市況が悪化するなかでマンション・一戸建て合わせて534戸を計上(前年同期比26.2%増)し、売上高は264億8,400万円(同9.9%増)を確保。営業利益は、5億9,400万円(同▲68.7%)と大幅減となったが、これは前年同期に共同事業者への用地の持分譲渡による利益が含まれていたため。期末完成在庫も、82戸(前期末:46戸)にとどめた。
今後については、主力となるマンション分譲を「長期視点の事業継続性を考え(1)拡大をしない、(2)完成在庫を作らない、(3)実需のみを追う、(4)横浜・川崎、東京への集中特化、(5)免震・強耐震による差別化などを必須事項として進めていく」(平田社長)とし、新たに「マンション販売強化緊急対策推進本部」を立ち上げ、販売体制の強化と社員の意識統一を図った。
具体的には、各マンション販売現場に必ず営業部長格の人材を配置し、現状を常時把握させるほか、1チーム3名のチーム制により、チームで売り切る責任体制を継続。「小学校の学区内からだけで全戸を販売できるほどに、徹底した地域ニーズの掘り起こし、投げ込みチラシ等による認知度アップを行なう」(同氏)。これらにより、09年3月末時点での完成在庫ゼロをめざす。
なお、下期以降のマンション供給戸数については「総戸数1,424戸のヨコハマオールパークス(横浜市鶴見区)を今後数期にわたって販売していくため、これを核に、当社が得意とする総戸数50戸前後の物件を積み上げ、年間1,000~1,500戸を売上計上していく」(同氏)としている。