東海旅客鉄道(株)(JR東海)は22日、JR「名古屋」駅前の現名古屋ターミナル敷地とその隣接地区(名古屋市中村区名駅一丁目1番)における「まちづくり基本構想」をとりまとめ、発表した。
同構想は、日本郵政グループ、名工建設(株)ならびに名古屋鉄道(株)が、名古屋中央郵便局駅前分室とその隣接地における開発について検討開始したことを契機に、周辺地区含めた名駅一丁目地区のよりよいまちづくりの実現をめざす名古屋市の意向を受け、同社が所有する敷地を加えた「まちづくり」としてとりまとめたもの。対象地域の面積は、南地区が約8万5,000平方メートル、北地区が約1万2,200平方メートル。南地区は2017年までの順次開業、北地区は12年までの完成を目標としている。
具体的な構想は、(1)「名古屋」駅から地区を南北に貫通する歩行者道路の整備、(2)バスターミナルを地上1階レベルに集約整備、(3)利便性の高い複合施設の開発による、駅周辺地区のさらなる賑わいと活力の創出、(4)適切な規模の緑化を図り、環境にやさしいゆとりと潤いある魅力的な都市空間の形成など。
同社は今後、同構想をもとに、名古屋市が策定した「名古屋市都心部将来構想」に即したまちづくりの実現と、「名古屋」駅北部エリアのさらなる発展に向け、日本郵政グループらと連携し、具体的な検討を進めていく。