不動産ニュース / 調査・統計データ

2009/5/26

家事を手伝う子、オープンキッチンの家で高い割合/旭化成ホームズ調査

 旭化成ホームズ(株)は25日、家族構成の変化に伴う住ニーズの変化に関する調査結果を発表した。

 同調査報告は産学協同による「女性のライフスタイルと住生活研究会」において分析・検討した「生活バランス調査」、へーベルハウスの居住者を対象にウェブアンケート「生活リズム調査」、上記研究会メンバーが生活リズム調査回答者の一部を対象に行なった訪問や有識者への「ヒヤリング調査」の3つの調査結果から住ニーズを考察したもの。

 それによると、核家族専業主婦世帯では、子育て期に生活時間のバランスが大きく変化、長子出産時に家事・育児時間が急増し、幼児期には11時間以上を占めていることが明らかになった。

 また、子供の幼児期に生活リズムが早まり、19時以前に夕食をとる世帯が7割を超え、夫の帰宅が21時以降となることから、夕食を分散してとる世帯が8割に。さらに、子供の学齢期には夫の帰宅が早まるものの、子が習い事などで帰宅が遅くなり夕食が分散する傾向が続くが、リタイア後は、子供が独立して夫婦のみとなることで、分散傾向が解消される、といった家族の姿が浮き彫りになった。

 なお、家族が同時に食卓を囲むことは少なくても、夜のLDKは家族が家事、勉強、TV、ゲームなど多様な行為をしながら集まっている場となっていること、また、共働き世帯のほうが、専業主婦世帯に比べ、夫や中高生の子供が家事に参加していること、オープンキッチンの方が、子が手伝う比率が高く、LDK空間のあり方が家族の協力と関係している可能性があることなども合わせて指摘している。

 また、核家族共働き世帯は、専業主婦世帯に比べて子の生活リズムが遅く、夫の帰宅が規則的なため、家族一緒に夕食をとる割合が高いなど、生活リズムのずれが少ない傾向があることが明らかになった。
 さらに、共働き世帯では8割が夜に洗濯を行なっていることがわかった。

 調査結果を受け同社は、リビングダイニングは多用な行為を同時に行なうことができるようにすることで、生活リズムのずれた家族が集まれるようにすること、キッチンは夫や子も参加する家族の共用空間として考えること、室内干しのスペースを計画すべきこと、などを今後の家づくりに盛り込んでいく考え。

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